社会

109歳ランナー、元気振りまく - TOKYO2020

沿道の人たちに笑顔で手を振る車いすの賀川さん=12日、大和郡山市内(代表撮影) 拡大

 1年遅れの聖火、大和路に―。11、12の両日、県内各地で行われた東京五輪の聖火リレー。最高齢(109歳)の女性や前回の東京五輪と同じ年(昭和39年)に生まれた女性らさまざまな聖火ランナーたちが、古代史の舞台などを巡るコースを駆け抜けた。歴史的な行事を見届けようと、沿道には多くの県民らが集まった。

 最高齢の聖火ランナーとなる大和郡山市の賀川滋子さん(109)は、家族や医師としてかかわった地元の人たちの応援を受け、笑顔で完走した。走り終えた賀川さんは「みんながあんなに応援してくれると思っていなかったのでうれしかった」と笑顔で話した。

 賀川さんは江戸時代から続く医者の家系。自身も大阪女子高等医学専門学校(現・関西医科大学)を卒業後、大阪市内の病院勤務を経て、37歳で大和郡山市で産婦人科、内科医院を開業。85歳まで現役として活躍し、地域医療を支えた。

 往診は徒歩が基本で市西部の矢田山や天理市にも歩いて出掛け、急な患者があれば夜中でも駆け付けた。賀川さんは「私がかかわったお産で亡くなった人は一人もいない。私が今も元気で長生きできているのは今まで助けてきたお母さんと子どもたちのおかげ」と話す。

 聖火ランナーには賀川さんの孫の妻で看護師の渡辺奈津子さん(47)が応募。「おばあちゃんがすごく五輪を楽しみにしていたので参加できたら喜ぶと思った。それにおばあちゃんも私も医療従事者なので、コロナ禍で頑張っている仲間にエールを送りたい気持ちもあった」と明かす。

 聖火リレーは長距離移動となるため、奈津子さんとともに車いすでの走行となったが、聖火の引き継ぎ地点では車いすから立ち上がり、トーチを持って前の走者から聖火を受け取った。沿道では家族が横断幕を掲げ、エールを送った。

 「109歳になって聖火リレーをする姿を見せることでみんなを元気にしたい」

 そんな思いを込めて聖火リレーに臨んだ賀川さん。「もうちょっと達者でいれば、またいろいろなものが見れる」と好奇心はおさまるところを知らない。

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