社会

県指定文化財に7件 - 計568件に/吉野神宮、木造文殊菩薩騎獅像など

本社と摂社の配置などに独自性がある吉野神宮(宗教法人吉野神宮提供) 拡大
胎内に約180点の納入品があることが分かった法華寺の木造文殊菩薩騎獅像(県提供) 拡大

 県は12日、吉野町の吉野神宮(明治~昭和時代)=建造物、23棟5基=や、奈良市の法華寺の「木造文殊菩薩騎獅(きし)像」(鎌倉時代)=彫刻=など7件を、新たに県指定文化財に指定した。県指定文化財は計568件となる。

 今年1月18日の県文化財保護審議会答申を受け、3月12日に新指定を告示した。

 吉野神宮は南朝を構えた後醍醐天皇をまつる官幣中社「吉野宮」として明治25年に創建。34年に官幣大社に昇格し、大正7年に「吉野神宮」と改称。12年から昭和7年にかけての再整備で現在残る多くの建物が建てられた。回廊の平面形式や本社と摂社の配置は独自性があり、近代神社建築で重要な役割を果たした角南隆による最初期の設計としても評価される。

 法華寺の木造文殊菩薩騎獅像は、近年のエックス線透過撮影などで胎内に約180点の納入品があることが判明。鎌倉時代中期に同寺を復興した高僧、叡尊(えいそん)の文殊信仰に関わる造像とみられる作例としても、彫刻史上価値がある。

 桜本坊(吉野町)の「絹本著色(けんぽんちゃくしょく)不動明王二童子像」(平安時代後期)=絵画=は、県内に残る希少な平安仏画で図像的にも特異な画像。石上神宮(天理市)の「彩絵羯鼓胴(さいえかつこどう)」「黒漆(こくしつ)鼓胴」=工芸品=は、鎌倉時代の貴重な資料になる。

 称念寺(橿原市)の「称念寺文書」(桃山~昭和時代、1134点)=古文書=は、真宗の宗門史料として貴重で大和国の地域史料としても価値が高い。葛城市の屋敷山古墳出土石棺(古墳時代中期)=考古資料=は、当時の葛城地域に傑出した勢力が存在したことを物語る資料。

 吉野郡が主な自生地のミセバヤ(ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属)=天然記念物(植物)=は、国内の自生地が極めて限定的となる中、県内では本草学的にも歴史学的にも人々との深い関わりが記録され、学術的意義も高い。

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