考古学

「造り出し」3段構造 - くびれ部外側で古墳守る?盾形埴輪/国内最大の円墳 奈良・富雄丸山古墳

くびれ部裾の基底石や葺石と、外側で見つかった盾形埴輪(手前)=10日、奈良市丸山1の富雄丸山古墳 拡大

 奈良市教育委員会埋蔵文化財調査センターが、同市丸山1丁目にある国内最大の円墳、富雄丸山古墳(直径109メートル、4世紀後半)で発掘調査を行い。造り出しが3段で構築されていたことを確認した。墳丘部と造り出しの境に当たるくびれ部の外側では「盾形埴輪(たてがたはにわ」)が出土した。

 同センターは、北東へ台形状に張り出す造り出しに4カ所の調査区を設定。平たん面や斜面の状況から造り出しは3段構造だったことが確定した。墳丘1段目平たん面から造り出し1段目平たん面に続く円筒埴輪列も確認した。

 南東側のくびれ部では、墳丘から造り出しへと屈曲する裾の基底石と、斜面の葺石(ふきいし)を検出。北西側くびれ部でも基底石と葺石を確認した。くびれ部間の造り出しの幅は約45メートルになる。

 南東側くびれ部裾の外側では、樹立した盾形埴輪の基底部1基が見つかった。前方部が短い帆立貝式古墳の茅原大墓古墳(桜井市、4世紀末ごろ)でも、同じような位置で「盾持人(たてもちびと)埴輪」が出土していて関連が注目されるという。

 調査担当の村瀬陸主事は「造り出しの規模と形状が確定したが3段の構造は珍しい。盾形埴輪は外から古墳を守る意識があったと考えられる」としている。

 同センターは平成29年度からレーダー測量や発掘調査を実施。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現地説明会を開催しない。

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