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焼損繰り返さぬ - 文化財防火デー法隆寺で訓練

文化財防火デーの26日、斑鳩町法隆寺山内の法隆寺で防火訓練が行われた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止で大規模な放水を中止、参加者も関係者のみに規模を縮小した。
文化財防火デーは、昭和24年1月26日の同寺金堂(国宝)火災で、模写作業中の仏教壁画などを焼損したことがきっかけで制定された。
防火訓練は焼損した壁画を保存する収蔵庫で行われ、屋根に設置されている延焼防止装置を作動。僧侶や寺自衛消防団、斑鳩町消防団などの関係者約50人が見守る中、吹き出した水が建物を包んだ。
訓練前には、金堂内と収蔵庫前でそれぞれ「壁画焼損自粛法要」が営まれ、二度と同じ惨事を繰り返さないよう決意を新たにした。
同寺の古谷正覚住職は「コロナ禍の中で無事訓練ができてありがたい。文化財を次の世代につないでいくためにも地元の皆さんの協力を得て守っていきたい」と話した。
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