社会
悪疫、進入禁止 - 一年の無事祈願/明日香で綱掛け神事

明日香村稲渕で11日、飛鳥川に渡したしめ縄「男綱」をかけ替える伝統行事「綱掛け神事」が行われた。地域住民や観光客らが参加し、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄、無病息災などを願った。
同地区の入口に位置する神所橋の上にかかる綱を毎年替え、川や道から集落に悪疫が入るのを防ぐ。同日、同様の行事があった上流の同村栢森のものは「女綱」と呼ばれて対をなしている。
中央に男性を表すシンボルが付いた綱を、地域の住民や観光客らが協力してかけ替えると、飛鳥坐神社の飛鳥弘文宮司が「新型コロナウイルスに負けず、大きな幸せに包まれるように」と一年の無事を祈願した。
参列した同村の森川裕一村長は「古来、疫病や干ばつを克服して新しい未来を切り開いてきた。村や日本全体が鎮まれば」とご利益に期待した。
また同地区の小倉基次総代(69)は「行事をしなかったために疫病が起こった年があったとも伝え聞き、新型コロナ禍でも中止の声はなかった。元気で明るく過ごせる年になれば」と願いを口にした。
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