社会

絵画土器や雑炊焦げ?弥生に迫る - 唐古・鍵、清水風遺跡 初公開を含む229点/10月24日から田原本で企画展

内部に炭化物(焦げ)がついた大型土器=22日、田原本町阪手の唐古・鍵考古学ミュージアム特別展示室 拡大
シャーマン(右)が描かれた絵画土器=22日、田原本町阪手の唐古・鍵考古学ミュージアム特別展示室 拡大

 唐古・鍵考古学ミュージアムの企画展「よみがえる弥生の祭場―唐古・鍵遺跡と清水風遺跡」があす24日から、田原本町阪手の田原本青垣生涯学習センター2階会議室(特別展示室)で開かれる。12月6日まで。

 県立橿原考古学研究所付属博物館との共同企画展。唐古・鍵遺跡周辺の天理市庵治町と田原本町唐古にまたがる清水風遺跡(弥生時代―中世)から出土したシャーマン(鳥の姿をまとった女性)を描いた土器を含む絵画土器などが多数展示される。

 展示品229点中、96点が絵画土器(他の遺跡も含む)となる。同町教育委員会よると、清水風遺跡の絵画土器を多数展示するのは初めてで48点は未公開。それ以外の資料も含めると初公開は約100点にのぼるという。県内の他遺跡出土の人物が描かれた土器も展示される。

 同遺跡から出土した土器には、内面に炭化物(雑穀と海産物の焦げと見られる)が付着したものが多数あり、町教委は「調理されたものは海産物と雑穀の雑炊だろう」と推定。さらに炭化物が付着していた土器は鉢や、高さ50センチを超える大型の壺など多岐にわたり、他の遺跡とは様相が異なることから、「祭祀の直会(なおらい)に使ったのでは」と推測している。

 また、土器内面に朱やベンガラが付着したものもあり、朱を精製していたとも考えられる。朱の多くは水銀朱で、一部の硫黄同位体比を分析したところ三重県多気町の丹生鉱山のものと判明した。

 このほか、朱精製にまつわる特殊土器も出土し、展示される。

 観覧料は一般200円(常設展との共通券は300円)、大学・高校生100円(同150円)、中学生以下は無料。町文化祭期間の30日から11月1日と関西文化の日の同14・15日は一般も含め無料となる。

 開館時間は午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。月曜休館で、祝日の場合は翌日が休館。観覧には要マスク。

 また、関連行事として、11月14日午後2時からは平林章仁・元龍谷大学教授を講師に特別講演「弥生時代のマツリと動物信仰」を開催。報告会は同23日午後2時から「『弥生の祭祀空間』を復元する」(町教委事務局)と題して開かれる。いずれも青垣生涯学習センター研修室。入場無料で申し込み不要だが定員は70人に制限する。

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