総合

初の読役、強弱緩急 - 新過去/お水取り2020

過去帳を奉読する「新過去」の北河原公慈師(右)=5日、東大寺二月堂(写真は寺から特別に許可を得て撮影) 拡大

 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ=お水取り)は5日夜、聖武天皇から現代に至るまでの寺にゆかりの深い人々の名を記した過去帳の奉読があった。

 参籠(さんろう)5年目の練行衆がいる場合、初めて読役(とうやく)の資格が与えられ、「新過去」と呼ばれる。今年は同寺塔頭(たっちゅう)、中性院住職の北河原公慈師が初めて大役を務めた。

 北河原師は強弱と緩急を織り交ぜた独特の節回しで読み上げた。

 昔、過去帳に記されなかった女性が幽霊となって練行衆の前に現われたという「青衣の女人(しょうえのにょにん)」のくだりではひと際ゆっくりと読まれ、多くの聴聞者が有名な部分を聞き漏らすまいと耳を傾けていた。

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