考古学

明日香で初 古墳時代の「石釧」 - 付近に首長層の拠点?/4世紀末~5世紀初めに製作、流通

明日香村で初めて見つかった石釧 拡大

 明日香村豊浦で平成27年度に実施された発掘調査で、古墳時代の腕輪形石製品の一つ、石釧(いしくしろ)が出土した。村内で石釧が見つかったのは初めて。村教育委員会文化財課が村の広報紙「広報あすか」2月号で紹介した。同課は「石釧を入手できた首長層が付近を拠点としていた可能性がある」としている。

 出土場所は甘樫丘の北側、古宮遺跡(同村豊浦)の西南西約250メートルに位置。村教委の発掘調査で遺物包含層の中から見つかった。

 石釧は完全な形の6分の1ほどのかけらで高さ約3センチ、横約4センチ。石材は、福井県坂井市・河和田遺跡周辺が生産地と想定される緑色凝灰岩だった。

 和田廃寺(橿原市和田町)一帯を含めた飛鳥時代以前の周辺遺跡の様相から、この石釧は古墳時代中期初頭(4世紀末~5世紀初め)ごろに製作、流通したと考えられるという。

 石釧は主に古墳の副葬品として使用。集落では首長居館や物流の拠点となるような遺跡で出土している。

 甘樫丘周辺では現在のところ同時期の古墳は確認されておらず、今回の出土地が古代の幹線道路「山田道」のすぐ南側に位置していることから、高橋幸治・村教委文化財課主査は「物流を管理するような首長層が付近にいた可能性も考えられる」と話している。

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