社会

川上で「ヤンマタケ」 - 寄生キノコ「冬虫夏草」トンボに宿る/県内での報告 珍しく

トンボに寄生した冬虫夏草。全身から生えている突起が「ヤンマタケ」=川上村迫の森と水の源流館 拡大
ツノカメムシ科のカメムシに寄生した「カメムシタケ」=同 拡大

 虫に寄生し、養分を奪って成長するキノコ、冬虫夏草(とうちゅうかそう)の一種でトンボに宿る「ヤンマタケ」が川上村で見つかった。県内での報告事例は珍しいという。同村迫の森と水の源流館で8日から展示されている。

 冬虫夏草は、生きている虫に寄生した菌が虫の体を浸食し、栄養を奪い、体を突き破って成長。宿主は死ぬが、キノコはそのまま生長する。

 トンボは体長6センチのミルヤンマで、全身から5ミリ前後のオレンジ色の冬虫夏草約30本が生えている。同館職員の古山暁さん(38)が2日、同村西河の「蜻蛉(せいれい)の滝」近くの公園で枯れ枝についた状態で偶然見つけ、3日に枝ごと採取した。

 「蜻蛉の滝」周辺には、狩りをしていた雄略天皇を刺したアブを、トンボがかみ殺したという伝説が伝わる。トンボつながりの縁を、村の多様な生物を知ってもらう機会にしようと展示を決めた。

 展示では、今年村内で見つかったカメムシ(体長1~2センチ)に寄生する「カメムシタケ」(長さ5~10センチ)6点も展示している。

 ヤンマタケは湿潤な渓流沿いの森林に生息するといい、古山さんは「森林が保全されている村だから見つかった。奇妙な冬虫夏草を入り口に、身の回りの自然環境に目を向けてもらえたら」としている。

 森と水の源流館は11月30日まで無料のロビーでこれらを展示。問い合わせは同館、電話、0746(52)0888。

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