社会

引退前の雄姿に脚光 - 全国からファン集い撮影/JR和歌山、桜井線「105系」

葛城山をバックに引退迫る105系を撮影する鉄道ファン=大和高田市曽大根 拡大

 JR和歌山線(王寺―和歌山間)と桜井線(奈良―高田間)で35年に渡って親しまれてきた電車「105系」が9月末で引退する。大和高田市曽大根の葛城山と金剛山をバックに田園風景で電車を撮影できる和歌山線の踏切付近では、早朝に全国から多くの鉄道ファンが駆けつけカメラを向けている。

 同系電車は東京首都圏の常磐線と地下鉄千代田線の乗り入れ用だった通勤電車「103系」(千番台車)を改造したもので、昭和59年に同線の五条―和歌山間電化時に奈良電車区に投入された。

 103系は長大編成を組む前提で設計され、走行用の主電動機を搭載する車両(電動車)は大型の機器を2両に分散し、その2両1組で稼働する方式で、以後の国鉄電車の標準性能となった。

 105系はこれをローカル線に転用するため、103系の2両に分散していた電動車の機器を、能力を半減した上で、1両に積み直す複雑な改造を行った。和歌山線では基本的に電動車と、主電動機のない制御車の2両編成で運転されるが、午前7時台に同踏切を通過する五条発高田行きと、同9時台の和歌山発王寺行きは堂々の4両編成で人気を集めている。

 写真を撮影していた大阪市平野区の会社員、辻猛夫さん(31)は「子どもの頃からなじみのある車両で、鋼鉄製の国鉄車両独特の重厚感や振動がたまらない、アナログな車両」と魅力を話し、神奈川県相模原市から来たという会社員、依田樹欣さん(57)は「関東では国鉄車両はほとんど絶滅した。西日本は最後の砦。常磐線で活躍していたのも記憶に残っている」と思い出に浸る。

 JR西日本は新型車両「227系」を増備中で、10月には新型車が出そろい、105系は引退する。

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