社会

県内で初確認 - サクラに食害被害 駆除で拡散防止へ/特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」

被害が疑われる木にネットを巻いて防除する県職員ら 拡大
広陵町の民家で捕獲されたクビアカツヤカミキリ 拡大

 県景観・自然環境課は9日までに、特定外来生物に指定されている昆虫「クビアカツヤカミキリ」が、県内で初めて確認されたと発表した。人に害は与えないが、幼虫がサクラなどの幹を内側から食い荒らし、枯らせてしまう。県内にはサクラの名所も多く、同課は被害が広がらないよう駆除を進めるとともに、拡散防止のため広く県民に情報提供など協力を呼び掛けている。

 同カミキリが見つかったのは先月25日。広陵町の住宅の庭で成虫2匹が捕獲され、県などが調査したところ翌日、周辺のサクラ1本で幼虫による食害とみられる痕跡が確認された。同課は県内に定着している恐れが高いと判断。引き続き周辺で調査、駆除対策を進めている。

 成虫は雌雄とも体長(触覚を除く)2・5~4センチほどで全体につやがあり、胸部(首の部分)が赤いのが特徴。幼虫は主にサクラなどバラ科の幹内に生息、木の根元にフンが混じった大量の木くずを排出する。行動範囲は半径1、2キロ程度。中国や朝鮮半島、ベトナムなどが原産で、在来種に比べ繁殖力が旺盛。被害防止のため昨年1月に特定外来生物に指定された。

 国内では平成24年に愛知県で初めて見つかり、近畿でも同27年に大阪府で定着が確認された。県内では昨年、大阪府の専門家が葛城市で成虫を見つけたが、定着は確認されなかった。

 県は、幼虫の食害とみられる木くずが見つかったサクラに薬剤を注入するとともに、成虫の移動を防ぐネットを巻き付けるなど駆除対策を実施。併せて地元の市町村と協力して周囲1キロ圏内で公園などの樹木調査を進めている。

 県景観・自然環境課の担当者は「国内では珍しい種類なので愛好家が捕獲、拡散につながる危険もある。木くずは、うどん状をしているのが特徴。成虫や木くずを見付けたら県に連絡してほしい」と話している。連絡、問い合わせは同課、電話0742(27)8757。

▼ 記事の詳細は本紙をご覧ください

購読のお申し込み

ウェブ限定記事

よく読まれている記事

  • 興福寺中金堂再建記念 現代「阿修羅」展 図録
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • Tour guide tabloid COOL NARA
  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良クラブ試合情報

奈良新聞読者プレゼント

文楽のサマーレイトショーの招待券

第3部サマーレイトショーで上演される「国言詢音頭」の一場面
提供元:国立文楽劇場
当選者数:5組10人
  • 奈良マラソン
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • バナー広告のご案内
  • 奈良新聞シニアクラブ
  • 奈良新聞デジタル
  • ならリビング.com
  • 特選ホームページガイド
  • 奈良新聞社 採用情報
  • ならどっとFM78.4MHzのご紹介