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地域貢献で宿泊無料 - 旅行者対象にサービス 求人サイト会社と提携/吉野町

地域の仕事を手伝えば宿泊費が無料になる「TENJIKU」。吉野町では地元の人との飲み会にも誘ってもらえる=吉野町上市(吉野町提供) 拡大

 吉野町は、旅行者向け求人サイトを運営する「SAGOJO」(東京都、新拓也社長)と提携し、地域で仕事をすれば無料で宿泊施設に泊まれるサービスを始めた。旅行者は同社の求人サイトを通じて旅行を申し込み、旅先で「ライトな地域の仕事」を手伝う。町は宿泊施設を無料で提供するほか、旅行者と住民の交流にも力を入れる。新しい旅行の形が地域にどんな「化学反応」をもたらすか、注目される。

 「SAGOJO」は平成28年4月、課題を抱える企業・自治体と専門技能を持つ旅行者をつなぐための求人サイトを開設。旅行者は旅先でSNSによる広報や動画制作など、企業・自治体の仕事を手伝い、報酬も受け取れる。7月1日現在の登録者は約1万5千人。これまでに約450件の取引がある。

 一方、吉野野が活用するのは同社が「TENJIKU」と名付けて提供するサービスで、6月下旬から新たに始まった。旅行者は旅先を選び、経歴や旅の目的などを添えて申し込む。自治体側の求めと合えば、SNSでの情報発信や農作業の手伝い、技能を生かした仕事を提供、自治体の指定する宿泊施設に無料で泊まれる。

 初回は2泊3日~5泊6日、2回目以降は1カ月まで滞在可能で、現在、吉野町と京都府京丹後市、山口県下関市の全国3市町が参加している。

 吉野町では、サービス開始に合わせてゲストハウス「三奇楼」(同町上市)に隣接する平屋をドミトリーを備えた「TENJIKU吉野」として改修。利用は2人1組が原則で、最大4人の宿泊が可能という。仕事は地域の行事や繁忙期の農作業の手伝いなどで、専門技能を生かした勉強会なども歓迎している。

 地域おこし協力隊1人が「関係案内人」として常駐し、近所の人が一品を持ち寄る飲み会を紹介するなど、地域との交流の機会も積極的に用意する。

 町によると、現在、都市圏在住者を中心に10件弱の申し込みがあるという。町総合政策課の八釣直己主査は「自身の技能を生かしたイベントの企画などの提案をいただいている。旅行者と地域の人が交わることで新しい動きが生まれれば」と期待する。

 SAGOJOの新社長は「旅行が『風の人』である旅人と『土の人』である地元の人の関係を深めていく機会となれば。人口減少を抱える地域の活性化につなげていきたい」としている。

 旅先となる自治体は今後、随時追加していく予定。詳しくは求人サイト「SAGOJO」(https://www.sagojo.link/)。

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