考古学

遺物で知る「飛鳥藤原」 - 天武・持統時代の東北産黒色土器も 東北ー飛鳥地域で交流か/奈文研が「発掘調査速報展」

石神遺跡から出土した黒色土器=橿原市木之本町の奈良文化財研究所藤原宮跡資料室 拡大
飛鳥藤原地区の発掘調査や研究の成果が紹介されている会場=橿原市木之本町の奈良文化財研究所藤原宮跡資料室 拡大

 奈良文化財研究所の「2018年飛鳥藤原地区発掘調査速報展」が、橿原市木之本町の同研究所藤原宮跡資料室で開かれている。飛鳥寺旧境内や藤原宮跡の発掘調査と、過去に調査された石神遺跡や坂田寺の研究成果を紹介。出土遺物や写真の計約50点を展示している。12月27日まで。

 飛鳥時代の迎賓館とされる石神遺跡では出土土器の再整理を行い、東北地方産とみられる黒色土器1点を確認した。同遺跡ではこれまでにも黒色土器が出土。斉明天皇(在位655~661年)の時代に北方の蝦夷(えみし)を宴会でもてなしたという、日本書紀の記述との関連が想定されてきた。

 ただ今回の黒色土器は、同じ穴から一緒に出土した土器の年代から、天武天皇(在位673~686年)、持統天皇(同690~697年)の時期のものと考えられるという。日本書紀には持統天皇2(688)年に蝦夷の男女213人を饗応(きょうおう)したとあり、天武・持統の時代にも東北地方と飛鳥地域の間で人や物の移動があったことをうかがわせる資料となる。

 このほか飛鳥寺旧境内から出土した風鐸(ふうたく)を、きょう7日までの期間限定で公開。藤原宮跡大極殿院や坂田寺から出土した瓦などは全期間通して展示される。また藤原宮外周帯で見つかった宮造営期の井戸も原寸大の写真で紹介されている。

 入館無料。午前9時から午後4時半開館。無休。問い合わせは同資料室、電話0744(24)1122。

▼ 記事の詳細は本紙をご覧ください

購読のお申し込み

ウェブ限定記事

よく読まれている記事

  • お仕事探しフェス2019 in 高田
  • 興福寺中金堂再建記念 現代「阿修羅」展 図録
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • Tour guide tabloid COOL NARA
  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介

奈良新聞読者プレゼント

青柳晋ピアノリサイタルの招待券

青柳晋
提供元:テーネ・ザール
当選者数:4人
  • 奈良マラソン
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • バナー広告のご案内
  • 奈良新聞シニアクラブ
  • 奈良新聞デジタル
  • ならリビング.com
  • 特選ホームページガイド
  • 奈良新聞社 採用情報
  • ならどっとFM78.4MHzのご紹介