社会

遺品の日章旗 返還したい - 太平洋戦争戦没者 情報提供を呼び掛け/持ち主は大淀出身 故辰巳善次さん

イギリスから壷阪寺に返還の相談があった日章旗(同寺提供) 拡大
歩兵第67連隊の英霊碑の前で、日章旗に関する情報提供を呼び掛ける常盤住職=高取町壷阪の壷阪寺 拡大

 太平洋戦争で戦死した大淀町の男性が戦地に持参した日章旗を返還したいと、イギリスから壷阪寺(高取町壷阪)に相談の手紙が届いた。常盤勝範住職は突然のことに驚きながらも、境内には男性が所属した旧日本陸軍連隊の英霊碑が建立されていることから、「ご縁を感じており、ご遺族に返してあげたい」として情報の提供を呼び掛けている。

 手紙などの内容によると、日章旗の持ち主だったのは大淀町出身の辰巳善次さん。旧日本陸軍歩兵第67連隊に所属し、昭和19年6月21日にビルマ(現ミャンマー)で亡くなったという。同連隊は、イギリス領インド帝国ビルマ州インパールの攻略を目指して多数の戦死者を出した「インパール作戦」に参加していた。

 日章旗は戦地から持ち帰ったイギリス兵の孫(ロンドン在住)が保管。壷阪寺に届いた旗の画像には「禱武運長久 辰巳善次君」の文字と多くの人の寄せ書きがある。

 常盤住職は「突然のお手紙で驚いた。大淀町の隣町にある寺ということで送られてきたのでしょう」と推測する。

 ただ歩兵第67連隊は福井県や東京都とともに奈良県出身者も編成されていた縁で、寺の境内には同連隊の英霊碑が建立されている。連隊名にちなんだ毎年6月7日には慰霊祭を営んでおり、「何かご縁を感じる。同連隊の戦友が呼び寄せたのではないでしょうか」と常盤住職は話す。

 「何とかご遺品を遺族に返してあげたい。心当たりがある方はご一報いただければ」と呼び掛ける。

 問い合わせは同寺、電話0744(52)2016。

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