考古学

「骨」から探る古代研究 - 調査の舞台裏を披露/飛鳥資料館で 奈文研が特別展示

環境考古学研究室の仕事を紹介する特別展=明日香村奥山の奈良文化財研究所飛鳥資料館 拡大

 考古学的な視点から動物の骨に関する調査研究をしている、奈良文化財研究所の環境考古学研究室について紹介する特別展「骨ものがたり―環境考古学研究室のお仕事」が、明日香村奥山の奈文研飛鳥資料館で開かれている。6月30日まで。

 同研究室ではこれまでに全国189遺跡、約38万点の出土資料を分析。所蔵する標本は約5000点に及ぶ。

 特別展では多数の出土資料や標本を並べて、調査研究の舞台裏を披露。展示室壁面にはイメージしやすいグラフィックも展開している。

 藤原宮下層運河(橿原市)出土のニホンジカの骨には、連続した斜め方向の傷が確認でき、骨から肉をそぎ落とした痕跡と推測できる。平城宮東方官衙地区(奈良市)で見つかったウニの殻のかけらは、産地から都に殻付きのまま運ばれたと推測できるという。

 東日本大震災の復興支援として実施した、住宅地の高台移転に伴う発掘調査の成果も紹介。宮城県気仙沼市の波怒棄館(はぬきだて)遺跡(縄文時代)から出土した、推定体長約2・5メートルの巨大マグロの椎骨(ついこう)も展示している。

 山崎健室長は「歴史を明らかにするのに、こうした研究もやっていることを知ってもらえれば」と話す。

 開館時間は午前9時~午後4時半。月曜休館(4月29日~5月6日は開館、同7日は休館)。入館料は一般270円、大学生130円(高校生と18歳未満、65歳以上は無料)。

 5月10日と17日は、展示室で山崎室長が調査する姿を見学できる特別企画「研究員を展示!」を実施。各日午後1時半~4時。事前申し込み不要。

 6月9日と21日には、実物の骨を使った調査研究の体験イベントもある。9日は小学生以上(保護者同伴)、21日は大人が対象。各日午後1時半から。定員各20人。要事前申し込み。要入館料。問い合わせは同館、電話0744(54)3561。

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