考古学

纏向遺跡にカエルの骨 - モモ種出土穴100点超、傷も 祭祀の供え物か/桜井、3世紀中ごろ

纒向遺跡で出土したカエルの骨。いくつもの傷が確認できる(中村泰之・琉球大学博物館協力研究員提供) 拡大

 邪馬台国の有力候補地とされる桜井市の纒向遺跡で、モモの種などが多数出土した穴(3世紀中ごろ)からカエルの骨が100点以上出土していたことが分かった。専門家は祭祀(さいし)で供えたのではないかとみている。

 カエルの骨は117個あり、ツチガエル(94個)、ナゴヤダルマガエル(13個)、ニホンアオガエル(10個)と分かった。少なくとも計12個体を確認した。推定体長は4~7センチ。

 これら3種は現在の遺跡周辺では生息していないという。ただ唐古・鍵遺跡(田原本町)の遺構(弥生時代―古墳時代)でもこの3種の骨は出土しており、当時は奈良盆地の低地で生息していたと考えられる。

 骨の表面には小さな傷があり、人為的に付けられたか、ネズミがかんだ跡の可能性がある。骨は全身分がそろわず、近接した部位が伴うものも少ないため、穴に侵入して死んだカエルの遺体とは考えにくいという。

 出土した穴は、纒向遺跡の中枢とみられる大型建物跡(3世紀前半)の南側で検出。建物の解体後に掘られたと考えられている。カエルの骨の8割以上は、モモの種をはじめ動植物や土器、木製品と同じ土層で見つかった。

 カエルの骨は宮路淳子・奈良女子大学教授と中村泰之・琉球大学博物館「風樹館」協力研究員が分析。纒向学研究センターの紀要で報告した。

 橋本輝彦・桜井市教育委員会文化財課長は「出土状況や残存状況を見ると、祭祀物のセットの一端を示す可能性がある」と話している。

 カエルの骨は25日から、桜井市芝の市立埋蔵文化財センターで公開している。9月29日まで。

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