考古学

発掘調査の成果公開 - 来月31日まで 7遺跡の遺物90件 銅製の人形・江戸後期の井戸枠・地震の痕跡など/奈文研平城宮跡資料館

朱雀大路跡から見つかった地割れ痕跡の土層剥ぎ取り=奈良市佐紀町の奈良文化財研究所平城宮跡資料館 拡大

  平成29、30年度に実施された平城宮・京跡の発掘調査の成果を紹介する、奈良文化財研究所平城宮跡資料館の冬期企画展「発掘された平城2017・2018」が、奈良市佐紀町の同館で開かれている。3月31日まで。

 平城宮跡東院地区や朱雀門周辺、朱雀大路、二条大路をはじめ、7遺跡から出土した遺物など約90件を公開する。

 このうち「平城宮跡歴史公園朱雀門ひろば」として整備された朱雀門の周辺で発見された遺物として、珍しい銅製の人形(ひとがた)2点を展示。人形は病気や災いをはらうための祭祀(さいし)具で、金属製のものは天皇や皇族が使用したとされる。宮の玄関口に当たる朱雀門の前では外国使節の送迎などが行われた。

 平城京内の法華寺旧境内で見つかった、江戸時代後半の井戸枠も出陳。井戸底に設けた桶の上に磚(せん=れんが)を円形に積み上げた仕組みで、大阪商人の喜多川守貞の書物「守貞漫稿」に記された当時の京阪地方の井戸の特徴と一致している。

 また、平城京跡の発掘調査で検出された地震痕跡も紹介。生々しい地震による地割れや、強い揺れで引き起こされた液状化現象による流砂の跡が分かる土層の剥ぎ取りなどを見ることができる。このほか、天皇の饗宴の準備用とみられる平城宮跡東院地区の巨大な井戸跡や、興福寺境内の遺物も展示されている。

 同研究所の加藤真二企画調整室長は「開発や整備に伴う発掘だけなく、地震災害を考える調査など、研究所のさまざまな仕事を知ってもらえれば」と話す。

 観覧無料。午前9時から午後4時半開館。月曜休館。問い合わせは同研究所連携推進課、電話0742(30)6753。

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