社会

唐招提寺中興の2師をしのんで - 覚盛770年忌記念展 坐像や骨臓器など20件/きょうから奈良国立博

鑑真の再来とされた覚盛の姿を表した大悲菩薩坐像=7日、奈良市登大路町の奈良国立博物館 拡大

 唐招提寺(奈良市)の中興の祖とされる高僧・覚盛上人(1193~1249年)の770年忌を記念した、奈良国立博物館の特別陳列「鎌倉時代の唐招提寺と戒律復興」が、きょう8日から、奈良市登大路町の同館で開かれる。3月14日まで。

 覚盛は同寺長老として寺勢の隆盛に尽したほか、西大寺の叡尊らとともに鎌倉時代の戒律復興運動の中心となった。同寺では毎年、命日の5月19日に中興梵網会があり、殺生を禁じた覚盛のために蚊を払ううちわが奉納された故事にちなむ伝統行事「うちわまき」が営まれている。

 特別陳列では覚盛と、後継者で中興2世と呼ばれた證玄(1220~1292年)らに関する資料約20件を展示する。

 このうち「大悲菩薩坐像」(国重要文化財)は、後に後醍醐天皇から大悲菩薩の諡(おくりな)が与えられた覚盛の像。像内背部には室町時代の応永2(1395)年に「(唐)招提寺大仏師」の成慶が造立したと記す墨書が見つかった。唐招提寺の中興堂に安置されている。

 同寺西方院五輪塔から出土した「證玄骨蔵器」(鎌倉時代)は今回が初公開。元興寺文化財研究所(奈良市)などの調査で、銅製容器の中に證玄とともに2人以上の弟子の遺骨が納められていたことが分かった。

 このほか同寺の釈迦念仏会で掲げられる「法華曼荼羅」(鎌倉時代、国重要文化財)や、礼堂の本尊「釈迦如来立像」(同)、初公開の「円律上人(證玄)像」(室町~安土桃山時代)なども並ぶ。

 同館の野尻忠学芸部企画室長は「唐招提寺といえば鑑真が有名だが、覚盛や證玄をはじめ各時代に寺の再興に尽くした多くの僧侶により寺の長い歴史が続いていることを知ってほしい」と話す。

 午前9時半から午後5時開館。8、9日を除く金・土曜は午後8時まで。8、9日は午後9時まで。10~14日は同8時半まで。3月3~7、10、11、13、14日は同6時まで。3月12日は同7時まで。2月18、25日休館。観覧料は一般520円、大学生260円。

 問い合わせはNTTハローダイヤル050(5542)8600。

 

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