社会

精緻な細工に宿る美 - 「建国1100年 高麗ー金属工芸の輝きと信仰」/大和文華館特別展 来月11日まで

銀製鍍金観音菩薩・毘沙門天像小仏龕(東京国立博物館蔵) 拡大
銀製層塔形舎利容器及び金製内容器(奈良国立博物館蔵) 拡大

 大和文華館の特別展「建国1100年 高麗―金属工芸の輝きと信仰」が、奈良市学園前南1丁目の同館で開かれている。11月11日まで。

 高麗(918~1392年)は1100年前に朝鮮半島に誕生。仏教へのあつい信仰を背景に、王侯貴族を中心に成熟した文化や美術が育った。同展では日本国内に伝来した高麗時代の仏具や梵鐘(ぼんしょう)、装身具など約90点を公開。これまで注目されることが少なかった高麗の金属工芸品の数々を紹介する。

 「銀製鍍金観音菩薩・毘沙門天像小仏龕(がん)」(東京国立博物館蔵、11~12世紀)は、精緻な文様を施した小さな箱の中に2体の仏像を収納。向かって左側は異民族との戦いが絶えなかった高麗で深く信仰された毘沙門天像、右側は観音菩薩像で、個人の念持仏として携帯されたとみられる。

 また「銀製層塔形舎利容器及び金製内容器」(奈良国立博物館蔵)は、金製の小型容器を銀製の三層塔内に納める。装飾性が少なく、簡素な表現の高麗美術の特徴を表す。

 このほか「鉄地金銀象嵌(ぞうがん)鏡架」(愛知県美術館蔵、10~11世紀)は、金銀の華麗な装飾を施した鏡を架ける折りたたみ式の台。「高麗唐草文鏡」(京都国立博物館蔵)では、高麗で鋳造されたことを示す「高麗國造」の文字が確認できる。

 大和文華館の滝朝子学芸係長は「千年以上の時を経ても非常に美しいものが多い。小さな作品が多いが、細かなところまで見てほしい」と話す。

 午前10時から午後5時開館。月曜日休館(祝日の場合は翌日休館)。一般930円、高校・大学生720円。

 問い合わせは同館、電話0742(45)0544。

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