考古学

高度な技術を裏付け - 柱間寸法から推測/藤原宮跡・大極殿院

存在が確認された大極殿院の北門=13日、橿原市高殿町の藤原宮跡 拡大
大極殿院内庭にたまった水を排水していたと考えられる南北溝=13日、橿原市高殿町の藤原宮跡 拡大

 橿原市高殿町の藤原宮(694~710年)跡で、天皇が国家的な儀式を行った中枢施設である大極殿院に、北門が存在していたことが明らかとなった。奈良文化財研究所が大極殿院の北面回廊と北門周辺の約1050平方メートルを調査(一部は昭和52年度調査と重複)。北面回廊の真ん中の棟通り筋と南側の柱筋の礎石据え付け痕跡を、東西12間分、計23個確認した。未検出だが、北側柱筋も存在していたと考えられる。

 確認された柱間の寸法は東西約4・1メートル(14尺)、南北約2・9メートル(10尺)。大極殿院の中軸線付近だけは1カ所を除いて痕跡が失われていたが、東西柱間が約4・7メートル(16尺)で復元できた。

 北面回廊全体の内側の東西間距離は380尺。柱間寸法14尺で割り振ると27間で、2尺余る計算になる。その2尺分を中央間で取って広くし、出入り口としていたと考えられるという。ただし門の規模は不明。

 また北面回廊南側柱列は大極殿北側列から約73メートル(250尺)の距離に位置することも分かった。

 奈文研の広瀬覚主任研究員は「北面回廊のほぼ全容が分かった。大極殿院が綿密な設計と高度な測量技術に基づいて造営されていたことが裏付けられた」と話す。

 現地説明会は15日午後1時30分から。小雨決行。駐車場はない。

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