考古学

土師氏の故郷知って - 奈良市埋蔵文化財調査センター/埴輪などを紹介

土師氏の埴輪作りに関連した遺物が並ぶ会場=奈良市大安寺西2の奈良市埋蔵文化財センター 拡大

 奈良市埋蔵文化財調査センターの調査で出土した埴輪(はにわ)を一挙に公開する夏季特別展「奈良市の埴輪―土師氏の故郷でのハニワ生産」が、同市大安寺西2丁目の同センターで開かれている。9月28日まで。

 日本書紀や続日本紀によると、古代の埴輪製作集団の土師氏は同市内の菅原や秋篠にも居住。平成2年に菅原東遺跡で埴輪を生産した窯跡が見つかり、記紀の記述を考古学的にも裏付けた。

 特別展では同市所蔵の埴輪片などの資料約260点を展示。形状や製造方法などの変遷を埴輪編年から考える。

 同市内で生産が始まった埴輪編年II期(4世紀)では、菅原東遺跡出土の古墳時代前期の埴輪を紹介する。垂仁天皇陵指定の宝来山古墳の埴輪と時期、形状が類似。垂仁に仕えた土師氏の祖の野見宿禰が、殉死の風習に代わりに考案したとする埴輪誕生説話を裏付ける。

 また野焼きから窯焼きに変化する同IV期(5世紀)では、佐紀古墳群のウワナベ古墳や全国最小規模(全長15メートル)の前方後円墳のヤイ2号墳をはじめ、最新技術を導入しながら古い特徴を残した埴輪を展示する。

 このほか埴輪生産晩期のV期(5世紀後半~6世紀)は土師氏の拠点の菅原東遺跡の最盛期にあたり、特殊な「石見型」など多様化した埴輪生産を解説する。

 同センターの村瀬陸主事は「埴輪の生産技術に着目した展示を見ることで、奈良市が土師氏の故郷だったことを知ってほしい」と話す。

 入館無料。午前9時から午後5時開館。土・日曜休館(25日は開館)。問い合わせは、同センター、電話0742(33)1821。

 

(共同通信)

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