糸が織り成す仏世界 - 奈良博で特別展/修理終えた当麻曼荼羅/天寿国繍帳
綴織(つづれおり)や刺繍(ししゅう)で作られた仏像などを集めた、奈良国立博物館の修理完成記念特別展「糸のみほとけ―国宝綴織当麻曼荼羅と繍仏」が、きょう14日から、奈良市登大路町の同博物館で開かれる。8月26日まで。
当麻寺(葛城市)の本尊「綴織当麻曼荼羅」(国宝、8世紀)の修理完成を記念して開催。国宝9件、国重要文化財35件を含む飛鳥~江戸時代までの刺繍、綴織の仏像など138件を展示する。
中将姫がハス糸を使って一晩で織り上げたとされる「綴織当麻曼荼羅」は、約4メートル四方に極楽浄土の様子などを描く。平成26~29年度に本格修理が行われ、画面全体にあった横折れや擦れなどが修復された。
中宮寺(斑鳩町)の「天寿国繍帳」(国宝、7世紀)は聖徳太子の死後、妃の橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が発願。鎌倉時代に模本が作られ、江戸時代に新旧の断片を張り合わせて掛け物とした。
「刺繍釈迦如来説法図」(国宝、8世紀)は赤い袈裟を着けた釈迦如来の左右に14人の菩薩が立ち、10人の僧侶らが取り囲む。転生した生母・麻耶夫人に対し、釈迦が説法を行う場面を描いたとの説もある。
このほか、中世以降、中将姫に自身を重ねた女性たちが綴織と同様に糸を用いる刺繍で製作した阿弥陀来迎図などを展示する。
同博物館の内藤栄学芸部長は「刺繍や織物で作られた仏の世界を知ってもらい、光沢や質感などの美しさを感じてほしい」としている。
また川中光教当麻寺住職は修理が終わった綴織当麻曼荼羅について「折れや汚れが取れてきれいになった。寺では秘仏なので、これを機会に多くの方にお参りいただきたい」と願っていた。
午前9時半から午後6時開館(金土曜と8月5~15日は同7時まで)。月曜休館(7月16日、8月13日を除く)。観覧料は一般1500円、高校・大学生1000円、小・中学生500円。7月28、29日は小・中学生無料。
問い合わせは奈良国立博物館、ハローダイヤル(050)5…
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