社会

納入品ぎっしり180個 - 法華寺・文殊菩薩坐像

大量の納入品が確認された法華寺の文殊菩薩坐像=7日、奈良市登大路町の奈良国立博物館 拡大
エックス線CTスキャン調査による文殊菩薩坐像内部の垂直断層画像=奈良国立博物館提供 拡大

 奈良国立博物館は7日、法華寺(奈良市法華寺町)に伝わる文殊菩薩坐像のエックス線CTスキャン調査を行った結果、釈迦の骨を納めた舎利容器や巻物など多種多様で大量の納入品が確認されたと発表した。鎌倉時代(13世紀中ごろから後半)の作で、像内に大量の納入品を納めた仏像では古い事例になるという。一度も取り出された形跡がなく、制作当時の納入方法などが分かる貴重な資料になる。きょう8日から、同市登大路町の同博物館なら仏像館で公開される。27日まで。

 木造の文殊菩薩坐像は獅子の台座に乗った騎獅文殊菩薩像で像高73センチ。これまでにも、内視鏡による調査とエックス線撮影で像内に納入品があることが分かっていた。

 4月に奈良国立博物館がエックス線CTスキャン調査を実施。その結果、頭部に金属製の火焔宝珠形と水晶製の球形の舎利容器など約30個、胴部にも経典とみられる巻物など約150個の納入品が確認された。いずれも像内を埋め尽くすように隙間なく納められていた。

 鎌倉時代になると、さまざまな階層の人から寄進を募って仏像が制作され、像内に多くの結縁者を記した願文などが大量に納められるようになる。今回の像は火焔宝珠形舎利容器の形状などから、その古い事例と考えられる。

 また、納入品は一度も取り出された形跡がなく制作当時の姿を保っていると推定。そのため、木片で固定するなど大量の品を納めた方法が分かるという。

 法華寺の樋口教香住職は「多くの巻物などが納められていて驚いた。文殊様は知恵を授ける仏様なのでぜひ拝んでいただきたい」としてる。

 なら仏像館は午前9時半から午後5時開館(金、土曜は同8時まで)。月曜休館。観覧料は一般520円、大学生260円。

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