社会
戦前の玩具ずらり - 百年ピアノ演奏も/奈女大記念館

奈良市北魚屋東町の奈良女子大学で4月30日、国の重要文化財に指定されている同大学記念館の春の一般公開が始まった。入場無料。5月6日まで。
同館は同大学の前身、奈良女子高等師範学校が創設された明治41年に、同校の本館として建築された。現在は1階が展示室、2階が講堂として利用されている。
一般公開は春秋の年2回で、今回は公開にあわせて特別展示「奈良女子高等師範学校の教材 明治・大正・昭和のおもちゃ」を開催。
大学が所蔵する300点以上の戦前の玩具資料の中から、キャッチボール遊びの玩具、射的の玩具、自転車に乗ったクマのぬいぐるみ、ぜんまい仕掛けの自動車玩具、絵本など32点を公開している。
展示品の多くは当時の三越呉服店大阪支店から購入。三越呉服店は「三越児童博覧会」を催すなど子供の生活用品の充実、玩具の改良、考案に力を入れていたといい、同校が当時、時代の最先端だった児童用品を集めていたことを示す資料となっている。
2階の講堂には明治42年に購入され、平成15年に倉庫で再発見されて修復されたグランドピアノ「百年ピアノ」を設置。5月3、4の両日午前11時と午後2時30分から、同ピアノを使ったコンサートが開かれる。
問い合わせは同大学総務・企画広報係、電話0742(20)3220。
▼ 記事の詳細は本紙をご覧ください
購読のお申し込み