経済

初収穫米で純米酒 - 耕作放棄地を借り受け栽培/橿原の十一営農組合

十市営農組合が初収穫したコメで醸造された純米酒=橿原市御坊町の喜多酒造 拡大

 農家の高齢化などで耕作放棄地が増加する中で地域の環境を守ろうと、橿原市十市町の農家らが昨年設立した「十市営農組合」(浅野宏史組合長)が、昨秋初めて収穫したコメで清酒造りに挑戦し、商品化した。伝統的な製法「水もと仕込み」で醸造された純米酒で、今後の活動に弾みをつける取り組みとして注目されている。

 同町内の農家有志は平成24年7月、長年途絶えていた田植えの終了を祝う祭り「さなぶり」を復活させた。26年12月には、農地の厳しい現状による地域の環境悪化を懸念して、「十市の農業を考える会」を発足。さらに力を合わせて農地を維持していこうと昨年2月、営農組合を組織した。

 会員は36人で、平均年齢は60代後半。町内の耕作放棄地を借り受け、水田約5600平方メートル、畑地約600平方メートルでコメや餅米、サツマイモを栽培している。

 このうちコメはヒノヒカリを栽培。牛角の粉末を肥料に使う栽培方法にこだわるなどして、昨秋は約540キロを初収穫した。

 今回の酒造りでは、このコメの一部を活用。同市御坊町の喜多酒造(喜多整社長)の協力で商品化が実現した。喜多社長は「辛さもうまさも兼ね備え、味もしっかりしている」と自信を示す。

 また容器のラベルは、10月の秋祭りで7基が町内を巡行する「だんじり」をデザイン。販売価格は1・8リットルが2600円、720ミリリットルが1300円(いずれも税抜き)。同酒造で販売している。

 浅野組合長(71)は「作ったコメで酒ができ、活動の励みにしたい。地域の環境を守るため、後に続く人に未来を託すことができる形をつくっていきたい」と話している。

 このほか甘酒も仕込み中。ラベルには十市御縣坐(みあがたにいます)神社本殿を採用した。販売価格は720ミリリットルが700円、300ミリリットルが350円(同)。3月下旬から販売予定となっている。

 酒に関する問い合わせは喜多酒造、電話0744(22)2419。

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