考古学

大極殿院は南北170メートル - 想定通り、規模が確定/藤原宮跡

大極殿院で確認された東北隅部=1日、高殿町の藤原宮跡 拡大

 橿原市高殿町の藤原宮(694~710年)跡で、天皇が国家的な儀式を行った中枢施設である大極殿院の東北隅部が見つかり、奈良文化財研究所が1日、発表した。大極殿院の大きさは南北約170メートルとされるが、奈文研は「想定通りの規模で確定できた」としている。

 大極殿院の東面回廊と北面回廊が接続する推定場所約600平方メートルを調査。

 礎石を据え付けた際の痕跡を東面回廊で6個、北面回廊で11個(東面と2個重複)確認した。

 東面回廊は柱間約2・9メートル(10尺)の東西2間と考えられ、過去の調査で判明している東門以南と同様、廊下の中央を壁で仕切るような複廊形式だったとみられる。南北の柱間は約4・1メートル(14尺)だが、北面回廊に取り付く北端部だけは約3・8メートル(13尺)だった。

 北面回廊の柱間は東西約4・1メートル(14尺)、南北約2・9メートル(10尺)。北側柱筋の推定位置で根石に用いられたとみられる玉石の広がりが確認でき、北面回廊も複廊だったと考えられる。

 回廊隅部の内側では回廊に沿うようにL字状に曲がる溝(幅70センチ~1メートル)も検出した。

 大極殿院は藤原宮の中心部に位置し、周囲を回廊で区画して、中央には即位や元日朝賀などの儀式の際に天皇が出御する大極殿が配置された。

 外寸で東西約120メートル、南北約170メートル(南門含む)とされてきたが、今回東面回廊の規模が確定した。

 奈文研の前川歩研究員は「想定と相違ない南北規模を確認できた。構造も複廊と判明できたことは大極殿院回廊の様相を解明する上で意義が大きい」と話す。

 現地説明会は3日午後1時30分から。小雨決行。駐車場はない。

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