考古学

方形周溝墓3基新たに - 支配者の縁者か/纏向遺跡

新たに見つかった3基の方形周溝墓=桜井市辻の纒向遺跡 拡大

 邪馬台国の有力候補地、桜井市辻の史跡・纒向遺跡にあるメクリ1号墳(3世紀前半〜中ごろ)の近くで、同時期の方形周溝墓3基が新たに見つかり、同市教育委員会が6日、発表した。市教委は「一帯は墓域で、墓の形や規模は社会階層を反映している可能性がある」としている。

 メクリ1号墳は同遺跡太田地区(旧纒向小学校跡地)にある遺跡唯一の前方後方墳(全長28メートル)。史跡整備によるガイダンス施設建設に向けて、市教委が同古墳の東側約690平方メートルを調査した。

 四方に溝がめぐる方形周溝墓は最大で南北約8・5メートル、東西約9メートル。3基とも後世の削平で埋葬施設は残っていなかった。別に方形周溝墓の可能性がある遺構も検出した。時期は出土した土器から判断した。

 メクリ1号墳周辺ではこれまでにも3基の方形周溝墓を検出。木棺墓や土器棺墓も確認されており、一帯は墓域が形成されていたとみられる。

 纒向学研究センターの寺沢薫所長は「メクリ1号墳は墓の形や規模から、纒向の王権を支えた支配者層でも中堅クラスの人物の墓と考えられる。方形周溝墓はこの人物と血縁や権力で結び付いていた人々の墓の可能性がある」と話す。

 現地説明会は11日午前10時から午後3時まで開催。雨天中止。市教委は公共交通機関の利用を呼び掛けている。現場はJR巻向駅下車徒歩1分。

 問い合わせは同センター、電話0744(45)0590。

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