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そろり10メートル“道半ば” - 唐招提寺御影堂修理で曳家工事

ジャッキに押されて移動する御影堂の宸殿=21日、奈良市五条町の唐招提寺 拡大

 奈良市五条町の唐招提寺は21日、鑑真和上坐像(国宝)を安置する御影堂(国重要文化財)の平成大修理で、建物を解体せずに移動させる「曳家(ひきや)」工事を開始した。主要部の宸殿(しんでん)と玄関部分を切り離し、10月末までにそれぞれ北側へ約30メートル移動。発掘調査を行った後、建物基礎の補強工事に着手する。

 この日は、宸殿(東西約23メートル、南北約15メートル、重さ約90トン)の曳家を実施。ジャッキで建物を地面から約60センチ持ち上げて4列のレールに乗せ、水平方向の別のジャッキ4台でゆっくりと押して移動させた。1回の作業で約80センチ動かし、夕方までに約10メートル進んだ。

 御影堂の建物は江戸時代の慶安3(1650)年ごろに興福寺一乗院として建立。明治維新後、奈良地方裁判所などに使用され、昭和39年に現在の場所に移築された。

 しかし、地盤沈下による建物傾斜や雨漏り被害が発生。寺は県文化財保存事務所に委託し、4月から約50年ぶりの本格修理に開始した。建物の基礎工事の後、再び建物を元の場所に戻し屋根の葺き替えなどを実施。総工費は約7億5000万円を予定で、平成33年3月の完成を目指す。

 西山明彦長老は「50年前の先人たちの努力がなければ、今の御影堂はなかった。今回も多くの人の協力を得て、貴重な文化財を次の世代に引き継ぎたい」としている。

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