社会

名工の作品を後世へ - 厳かに奉納法要/薬師寺

現代の名工たちの宝物が並ぶ食堂の堂内で営まれた法要=10日、奈良市西ノ京町の薬師寺 拡大

 薬師寺東塔(国宝)の解体修理に向け、現代の名工たちが奉納した作品を一般公開する「平成の至宝八十三選」が、奈良西ノ京町の同寺食堂で開かれている。10日には奉納法要が営まれ、奉納作家約50人と関係者ら計約140人が参列した。展示は18日まで。

 優れた工芸作品を復興した伽藍(がらん)とともに後世へ伝えようと、同寺が現代工芸界を代表する作家に依頼。趣旨に賛同した作家83人から奉納を受けた漆芸、金工、陶芸などの作品約100点を展示している。

 法要は奉納宝物が並ぶ堂内で営まれ、日本画家の田渕俊夫さんが描いた本尊「阿弥陀三尊浄土図」の前で僧侶が読経。同寺の村上太胤管主は今年5月の食堂落慶で主要な建物の復興が完成した白鳳伽藍とともに、奉納宝物が永久に後世へ継承されることを願った表白を奏上した。

 法要終了後には奉納作家を代表し、人形作家の秋山信子さんに村上管主から感謝状が手渡された。村上管主は「すべての国民にお心をいただいて復興したお堂とともにみなさんの作品を継承していきたい」と謝意を表した。

 螺鈿(らでん)盤「宙乃舟」と題した作品を奉納した人間国宝、北村昭斎さん=奈良市在住=は「展示だけなく、法要や堂内の荘厳(しょうごん)にお使いいただければ」と願っていた。

 食堂の拝観時間は午前8時半から午後5時。食堂特別拝観料500円(寺の拝観料が別途必要)。問い合わせは同寺、電話0742(33)6001。

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