考古学

全国初、脚付き編みかご - 四方転びの箱 用途明らかに/橿原・瀬田遺跡、弥生後期末

全国で初めて確認された箱状の脚が付く弥生時代の編みかご=21日、橿原市木之本町の奈良文化財研究所都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区) 拡大
脚付き編みかごの復元イメージ(奈良文化財研究所提供) 拡大

 橿原市城殿町の瀬田遺跡で、弥生時代後期末(2世紀後半)の編みかごが見つかり、奈良文化財研究所が21日、発表した。底部に箱状の脚が付いたもので、確認されるのは全国で初めて。遺存状態も良く、奈文研は「編み方や素材、調整手法が総合的に明らかとなる貴重な事例」としている。

 編みかごは、平成28年5月に見つかった陸橋をもつ円形周溝墓(墳丘径約19メートル)の溝から出土。奈文研が土ごと取り上げて調査を進めていた。

 現状は縦横30センチ程度、深さ15センチ程度で、元の形の半分以上が残っているとみられる。タテ材とヨコ材には細く割いたタケ・ササ類、かごの形を支える親骨にはヒサカキ、留めひもにはツヅラフジと、素材となる植物を使い分けて使用。体部や底部などの部位によってござ目編みや網代編みなど編み方を変えていた。

 底部には、台形の側板4枚を内側に傾斜させて組み合わせた「四方転びの箱」と呼ばれる箱状の木製品が付いていた。

 四方転びの箱は弥生時代後期から古墳時代前期にかけて全国で約50例出土。これまで用途は謎だったが、今回、編みかごの脚だったことが明らかになった。底部が地面に着くことを避け、湿気から守る目的があったと考えられるという。

 四方転びの箱に詳しい上原真人・京都大学名誉教授(考古学)は「編みかごに付く脚台になるとは夢にも思わず、新発見だ。四方転びの箱はさしがねを使った建築の規矩術につながる技術で、当時どこから伝わったのかが今後の検討課題になる」と話す。

 調査成果は23日から、橿原市木之本町の奈文研藤原宮跡資料室でポスター展示される。12月27日まで。

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