総合
強度不足、ひび割れ - 建屋の老朽化深刻/奈良市清美工場

老朽化が進む奈良市環境清美工場(同市左京5丁目)の建て屋について、市が行った圧縮強度試験などの結果、経年劣化による傷みが進んでいる実態が明らかになった。仲川元庸市長は先の3月議会で「深刻な事態が懸念される状況」とは述べているものの、調査内容について踏み込んだ説明は行っておらず、来月10日の市議会市民環境委員会で公表される見込み。老朽化に関しては市議会からは「建屋だけでなく、焼却炉施設など基幹改修も急ぐべき」との声も出ているが、市東部へのクリーンセンター移転建設計画推進を掲げる市は、多額な費用を伴う現施設の改修には慎重だ。
現在の環境清美工場は1号炉が昭和57年3月に完成。2~4号炉も同60年8月稼動した。平成11~13年度のダイオキシン削減工事、22~25年度には建物の暫定修理と何度か手入れを行ってきたが、建物完成から35年が経ち、コンクリート壁や天井の剥離(はくり)、ひび割れなど劣化が懸念されていた。…
現在の環境清美工場は1号炉が昭和57年3月に完成。2~4号炉も同60年8月稼動した。平成11~13年度のダイオキシン削減工事、22~25年度には建物の暫定修理と何度か手入れを行ってきたが、建物完成から35年が経ち、コンクリート壁や天井の剥離(はくり)、ひび割れなど劣化が懸念されていた。…