経済
ならまちにビール醸造所 - 地元食材で奈良発信

奈良市紀寺町の「ならまち」に30日、レストラン「麦舎(むぎや)」を併設した、クラフトビール醸造所「なら麦酒(ビール)ならまち醸造所」(青山政義代表)がオープンした。岡山市のクラフトビール醸造所で2年間修業した青山代表(47)が地元食材を使い、奈良の魅力を発信する。
十輪寺南側の倉庫を改装した鉄骨造り2階建てで、延べ床面積約100平方メートル。1、2階ともレストランで、町家の格子をイメージした外観とともにしゃれたつくりになっている。また、1階奥の醸造所には発酵タンク4基と煮沸釜2基を備えた。タンクは2基増設する計画。
提供するクラフトビールは、香り高く強い苦味が特徴の自社製「ならまちエール」と、青山代表が修業した醸造所製のゲストビール2種の計3種類。今後自社製品を増やし、6種類にする予定。料理は、サラダや県産野菜を使ったピクルスなどの前菜、ヤマトポークのカツレツなどを提供する。
同日の開栓式には関係者約30人が出席。同市の仲川元庸市長は「食の魅力はキラーコンテンツ(集客力の要素)となり、地元食材の提供で経済の活性化にもつながる。ならまちの新スポットとして発信してほしい」と祝辞。青山代表は「ビールを精いっぱいつくり、地元食材も活用して奈良の素晴らしさをアピールしたい」と意欲を示した。
続いて2人が栓を開き、こはく色のクラフトビールをグラスに注いで開業を祝った。
同醸造所は、南都銀行など5者が出資する「県観光化活性化ファンド」の投資先第2号。営業時間は午前11時から午後9時まで。不定休。
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