社会

800年前の空間体感 - VRで360度鑑賞/興福寺三重塔 体験会始まる

三重塔初層内部の彩色を再現したデジタル画像=凸版印刷提供 拡大
三重塔の前でゴーグルを装着し、バーチャルリアリティーによる内部公開を体験する参加者=25日、奈良市登大路町の興福寺 拡大

 凸版印刷(東京都)は、奈良市登大路町の興福寺で、国宝・三重塔内部の彩色をデジタル画像で再現し、バーチャルリアリティー(仮想現実)技術を使って鑑賞する体験会を行っている。26日に始まった同寺の五重塔(国宝)と三重塔の同時公開に合わせて実施。前期は31日まで。後期は10月1~10日まで行う。

 同寺の三重塔(高さ19・1メートル)は鎌倉時代に建てられた境内最古の建物。初層内部に細かな千躰(せんたい)仏や極彩色の文様などが描かれているが、劣化し、肉眼ではほとんど見えない状態になっている。

 凸版印刷は内部を高精細デジタル撮影し、38億4000万画素におよぶデータを取得。平成4年に文様彩色画師の故・山崎昭二郎さんと大山明彦・奈良教育大学教授が作成した彩色の復元模写を参考として彩色を再現した。

 体験会では、参加者は「ヘッドマウントディスプレー」と呼ばれる特殊なゴーグルを装着。約3分間のデジタル映像が流れ、実際には入ることができない塔の内部で、彩色が再現された千躰仏や文様を360度鑑賞することができる。

 映像の中で案内役を務めている興福寺の辻明俊執事は「およそ800年前の空間を最新技術で体感していただき、今後の文化財保護、保存について考える機会になれば」と願っている。

 体験会の会場は三重塔横の興福寺会館。対象は13歳以上。時間は前後期ともに午前9時から午後4時まで。各日先着250人。無料だが、五重塔・三重塔の同時公開の拝観券が必要。ゴーグルを冷やして貸し出す「冷やしVR」のサービスも。

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