歴史文化

制作地域はメソポタミアから中央アジア - 寺院創建で海渡る?/飛鳥寺のガラス玉

飛鳥寺の塔跡から出土したガラス玉。形状が非対称で、メソポタミア―中央アジア産であることが分かった(奈良文化財研究所提供)

別の写真を見る

 日本最古の本格的寺院・飛鳥寺(奈良県明日香村、6世紀末)の塔跡から60年前の調査で出土したガラス玉に中東のメソポタミアから中央アジアにかけての地域で作られたものがあることが分かり、奈良文化財研究所が7日までに明らかにした。

 分析を担当した田村朋美研究員によると、ガラス玉はビーズ状だが、メソポタミア―中央アジア産の形状は非対称で、当時の日本で例がないタイプ。朝鮮半島の百済や、中国の北周の遺跡で類似品が確認されており、「内陸のシルクロードを通じて中国や朝鮮半島に流入した後、日本初の寺院創建に合わせて百済から持ち込まれた可能性がある」と推察している。

 同研究所埋蔵文化財センターが、出土した約3千点のガラス玉のうち約1800点の成分を蛍光エックス線で分析。これまでは全て中国産と考えられていたが、実際は含まれていなかった。

 ナトリウムやカリウムなどの濃度から大きく3種類に分類され、メソポタミア―中央アジア産以外にも、南インド産や東南アジア産があることが分かった。一番多いのは東南アジア産だった。

 同研究所は「東アジアの初期仏教文化とシルクロードの関わりを解明する上で貴重な成果だ」としている。

 日本書紀によると、蘇我馬子が飛鳥寺の建立を発願し、588年に百済から仏舎利が献上され、技術者が渡来して造営に関わったとされている。

 塔創建の際、心柱を支える地下の礎石の中に、仏舎利が入った舎利容器とともに、勾玉(まがたま)や大量のガラス玉が埋納された。

特集記事

よく読まれている記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • ~奈良新聞と読者でつくる~ 各投稿フォーム
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 興福寺中金堂再建記念 現代「阿修羅」展 図録
  • Tour guide tabloid COOL NARA

奈良新聞読者プレゼント

大英博物館ミイラ展の招待券

カルトナージュ棺に納められたネスペルエンネブウのミイラと、CTスキャン画像から作成した3次元構築画像 第3中間期・第22王朝 前800年ごろ 大英博物館 (C) The Trustees of the British Museum
提供元:主催者
当選者数:2組4人
  • 購読のお申込み
  • バックナンバーご注文
  • ならリビング.com
  • 奈良マラソン
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • バナー広告のご案内
  • 特選ホームページガイド
  • 奈良新聞社 採用情報

奈良の情報をいち早く手に入れたい皆様へ