社会

「新西国」をバス巡礼 - 僧侶が案内、通も満足

国内最古の本格寺院として知られる飛鳥寺=明日香村飛鳥 拡大

 飛鳥寺(明日香村)や四天王寺(大阪市天王寺区)など、近畿の名刹(めいさつ)で組織する新西国霊場会(同区)が、発足80周年を記念して「新西国」の全38寺を巡礼するバスツアーを今秋から始めた。知名度の高い四国遍路、西国三十三所に負けじと、若手僧侶がアイデアを持ち寄り企画。出発地からお坊さんが案内するシステムで、これまでさまざまなツアーに参加した「通」も満足する人気という。

 新西国霊場巡りは昭和7年に地方の新聞社などが信仰と観光の旅として考案した。県内では飛鳥寺のほか、聖徳太子ゆかりの橘寺(明日香村)、国宝の当麻曼荼羅(まんだら)で知られる当麻寺(葛城市)が札所となっている。

 発足時の人気に比べ、今は「西国のおまけ」(霊場会事務局の山岡武明・四天王寺参詣課長)という状態だ。

 2年前、80周年事業を考えたとき、山岡課長らは「朱印を集めるスタンプラリーにはしない」と、霊場会に所属する寺の30~50代の僧侶を案内役に加えた。宗派を超え、次代の担い手が知識を得て、経験を積む機会にする狙いもあった。

 10月11日に行われたことし2回目のツアーには、中高年層主体の52人が参加、バス2台で大津市の比叡山延暦寺と立木山寺を訪れた。バスガイドも僧侶だ。

 ガイドを務めた楊谷寺(京都府長岡京市)の副住職日下俊英さん(45)は「企画を通じて私たち次世代が交流できればいいと思っていた」と試みを歓迎する。

 延暦寺横川(よかわ)中堂では、通常入れない内陣を拝観後、霊場会のゆるキャラ「おがみん」と記念撮影した。全員がツアー独自の輪袈裟(わげさ)を首にかけ、拝観時には般若心経を唱えた。

 9月に始まったツアーは月1回、2~4寺を訪ね、来年8月が最終回。ツアーを運営するビーエス観光の福田宅光さん(46)は「お寺側が一生懸命。参加者は寺巡りの〝ベテラン〟が多いが、満足していただける」と評価している。

 ツアーは途中からでも参加できる。問い合わせはビーエス観光、電話06(6444)2222。

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