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「らくらく農法」優秀賞 - プラチナ大賞最終審査/下市栃原地区

「らくらく農法」プロジェクトの一環で広がる柿の葉生産。束にした葉を箱詰めして出荷する堀さん=22日、下市町栃原の旭ケ丘農業生産販売協同組合 拡大

 将来の社会モデルとなる取り組みを表彰するプラチナ大賞(プラチナ構想ネットワークなど主催)の最終審査が22日、東京都千代田区の都市センターホテルであり、下市町の農村高齢化対策「らくらく農法」が優秀賞を受賞した。大賞は環境技術と国際協力を特化した北九州市の「アジアのグリーンシティ」とヤマトホールディングスの過疎・高齢社会支援サービス「まごころ宅急便」だった。優秀賞は下市町を含め3団体が受賞した。

 柿の生産が盛んな同町栃原地区(95世帯約270人)で平成23年から始まった産官学民のプロジェクトで、技術開発に伴う省力化や新たなビジネス展開、住民の健康づくりなどを進めている。

 応募約70件のうち最終審査に残ったのは10団体。杉本龍昭町長は作業風景やトルコ共和国からの研究者視察の映像を用いてプレゼンテーション。住民らが積極的に地域の課題に向き合い、生き生きと活動する様子が映し出された。

 取り組みの一環で、柿の葉すし用などに柿の葉を無農薬で栽培する農家は2軒から9軒に増えた。コンテナ1個に果実を詰めると約20キロの重さだが、葉なら7~10キロ。現在84歳の男性も現役という。

 生葉は朝5時から手で摘み、その日のうちに地区内の旭ケ丘農業生産販売協同組合から、一日平均約4千枚を共同出荷。堀光博副組合長(63)は「体力的にしんどいのでやめたいと言っていた農家が葉の栽培に転換。お年寄りも生きがいを持ち、社会全体の健康に貢献できれば」と話す。

 販路はインターネットなどで開拓。昨年の販売実績15万枚から3年後には70万枚を目指す。堀さんは「葉っぱビジネスを地域に根付かせ、町全体や吉野郡の活性化につなげたい」と意気込み、今回の受賞が弾みになりそうだ。取材に対し、プロジェクトリーダーの寺岡伸悟・奈良女子大学教授(社会学)(49)は「プレゼンテーションの映像では町の皆さんの笑顔が輝き、地域に根差した取り組みを発信できた。生き生きとした暮らしをつくり出す取り組みがますます広がっていくことを願う」と話した。

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