社会

プラチナ大賞の最終候補 - 下市・栃原地区「らくらく農法」

プラチナ大賞最終審査進出を発表する杉本町長=15日、下市町役場 拡大

 高齢化する農村の維持を目指す下市町栃原地区の産・官・学・民プロジェクト「らくらく農法」が、将来の社会モデルを表彰する「第2回プラチナ大賞」(プラチナ構想ネットワークなど主催)で最終審査に残った。柿農家の就労改革に取り組み、「プラス10年働ける畑」を目指す。杉本龍昭町長が22日、東京都千代田区の都市センターホテルでプレゼンテーションを行う。

 下市町栃原地区(95世帯、約270人)は約半数が柿の専業農家。高齢化し、丘陵地帯に広がる柿畑での作業に限界と不安を感じていたという。

 平成23年秋から、奈良女子大学や県農業総合センターと「らくらく農法プロジェクト」をスタートし、柿の葉生産への転換や電動運搬車の開発が進んだ。

 電動運搬車は国立奈良工業高等専門学校や大和高田市の農工機メーカーが技術協力。住民の意見を取り入れ、傾斜でも止まる特殊なブレーキを付けたり、バッテリー効率を上げて長時間作業ができるように改良してきた。

 柿の葉は伝統食の「柿の葉ずし」に使われ、柿の葉商品を扱う農事組合法人(9人)が昨年設立されるなど、地域が活性化。奈良女子大学が考案した体操は農作業の疲れを癒やす効果があり、多方面の取り組みが農村の維持につながっている。

 町も情報発信や財政面で支援。今年は電動一輪車を10台購入予定で、生産者に貸し出してプロジェクトをバックアップする。昨年10月には、トルコ共和国の研究者が現地を視察した。

 下市町は「農村の高齢化は世界的な課題で、下市町のユニバーサルデザイン化の取り組みが注目されている」とアピールする。杉本町長は「楽に、楽しく、プラス10年働ける畑に変える挑戦を発信し、大賞を狙う」と意気込む。

 プラチナ構想ネットワークは全国約250の自治体や団体で構成。昨年(第1回)は島根県海士町の教育ブランド化が大賞を受賞した。

 今年は約70団体が応募。22日の最終審査はJR東日本の子どもとシニアの交流▽自治医大のヘルスケア支援▽北九州市のグリーンシティ創造―など10団体が発表する。

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