総合
大仏池 景観再び - 県・月内しゅんせつ着工

県は奈良公園北側にある大仏池(奈良市雑司町)で、土砂を取り除く工事を今月末にも開始する。同池は東大寺大仏殿や正倉院などにも近く、紅葉の名所で知られるが、近年は水路から流れ込む土砂がたまり、景観を阻害していた。2月末までの完了を目指す。今春には観光情報を発信する奈良公園管理事務所も池畔に完成。県は新しい景観スポットとして池を売り込む。
同池は広さ約6400平方メートル。興福寺の僧が書き残した古文書「多聞院日記」によると、安土桃山時代に造られたとされる。東大寺大仏殿も水面に映る歴史的景観の地で、写真家の故入江泰吉さんも周辺の風景を写真に残している。…