社会

「おん祭」の魅力、存分に - 奈良博で特別陳列展

大和士が着用した随兵甲冑=奈良市登大路町の奈良国立博物館 拡大

 春日若宮の祭礼「おん祭」の魅力を紹介する特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」が、きょう7日から、奈良市登大路町の奈良国立博物館で開かれる。1月19日まで。

 17日のおん祭に合わせ、祭を構成するさまざまな要素を題材に毎年開催。8回目の今年は明治以前、祭で流鏑馬(やぶさめ)を奉仕した「大和士(ざむらい)」に焦点を当て、絵画や文書、工芸品など約60点を展示する。

 春日大社の大宿所に伝わる随兵甲冑(かっちゅう=江戸時代)は大和士の警護役が着用。鹿の角を模した兜(かぶと)が特徴で、昭和末期まで祭で使用された。

 「伴林光平自画讃天神図」は、幕末の天誅組に参加した歌人・伴林光平の書の下に菅原道真像を描く。光平と親交が深かった今村文吾につながる旧大和士の家に伝わった。同じく旧大和士宅伝来の「新撰組山崎丞(すすむ)切紙」は新撰組探索方の自筆で、おん祭も幕末の動乱と無関係ではなかった証となる。このほか、国重要文化財6点を含む春日信仰に関する品も。

 春日若宮おん祭は平安時代から続けられ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 担当の吉沢悟・情報サービス室長は「おん祭は多くの人に支えられて続いてきた。その一つの大和士を通じて、歴史を知ってもらいたい」と話している。

 開館時間は午前9時30分から午後5時まで。17日は同7時まで。9、16、24日、1月1、6、14日は休館。観覧料は一般500円、大学生250円。17日は無料。

 問い合わせはNTTハローダイヤル、電話050(5542)8600。

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