社会

明治が薫るスプーン発見 - 長崎ホテルから調達?/奈良ホテル

 明治時代に「極東一の豪華ホテル」とうたわれた長崎ホテル(長崎市、1898〜1908年)の銀製のサーバースプーン4点が、奈良市の奈良ホテルで見つかった。

 奈良ホテルは長崎ホテルの閉館翌年に開業した。辻利幸営業部長は「当時、神戸から入港した外国人を受け入れるのに相当数の食器が必要で、イニシャルが『NH』と同じ長崎ホテルから調達したのではないか」と推測している。

 長崎ホテルは、英国人実業家フレデリック・リンガーらが長崎港を望む外国人居留地で開業。赤れんが造りの3階建てで、火災報知機など館内に電気を使い、五十数室の全客室に電話を備え付けていた。当時、外国人が書いたエッセーには「極東一豪華なホテル」と記されていたが、日露戦争後に貿易拠点が横浜や神戸に移り、閉館した。

 サーバースプーンは料理を取り分けるために使われ、今年6月に奈良ホテルの倉庫から見つかった。長崎ホテルの正式名称「The Nagasaki Hotel Limited」の頭文字「NHL」のロゴマークが入っていた。

 調べたところ、長崎ホテルの会食用の食器120人分が閉館する数年前から競売にかけられ、エッセーには「奈良ホテルが購入した」と書かれていた。

 食器は戦時中に供出された可能性があるが、奈良ホテルは「同じロゴのある食器を所蔵する方がいたらぜひ連絡がほしい」と話している。

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