考古学
水路から鏡型石製品 - 田原本「薬王寺遺跡」
田原本町の十六面(せん)・薬王寺遺跡で、古墳時代中期~後期(5~6世紀)の溝から、鏡の形をした石製品や小型の鏡、勾玉(まがたま)が見つかり、町教育委員会が12日、発表した。町教委は「水に関わる祭りが行われていた可能性がある」としている。
大型店舗の出店に伴い、約4700平方メートルを発掘調査。溝は素掘りで長さ100メートル以上を検出した。
溝に堆積した最下層から鏡形石製品2点(直径3センチと3・5センチ)が近接して出土。鏡形石製品の発見は、橿原市の曽我遺跡や四条大田中遺跡に次いで、県内では3例目という。
約30メートル離れた最上層からは中国産を模した日本製の鏡(直径約6センチ)1点が見つかった。そのほか溝と交差する川跡から勾玉4点も出土した。
鏡の出土地点付近では、水田に水を引いたと考えられる遺構も検出。出土土器の年代から、溝は古墳時代中期から後期にかけて利用された耕作関連の水路だったとみられる。
町教委文化財保存課の清水琢哉調査係長は「水田開発に伴ってつくられた水路で、水の神様を祭るために石製品や鏡が捧(ささ)げられたのでは」と話す。
遺跡では、古墳時代前期末(4世紀後半~末)ごろの溝や穴から、玉類の未製品や素材となる緑色凝灰岩の破片が多数出土。周辺に玉製作の工房があったと考えられる。
14日に現地説明会を開催。午前10時からと午後1時から。小雨決行。
問い合わせは町教委文化財保存課、電話0744(32)4404。当日は唐古・鍵考古学ミュージアム、電話0744(34)7100。
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