社会
初の「名誉学生」に - 広陵の池田さん/放送大学奈良学習センター

放送大学奈良学習センターの卒業式が31日、奈良市北魚屋東町の奈良女子大学コラボレーションセンター内の同学習センターで行われ、奈良学習センター初の「放送大学名誉学生」が誕生した。
名誉学生の称号を授与されたのは広陵町馬見北4丁目の池田卓雄さん(76)。同称号は同大学教養学部内に設置された「生活と福祉」「心理と教育」「自然と環境」など五つのコース全てを修了した学生から人物、学習態度が良好な学生を顕彰する制度で、池田さんは12年かけて5コースを卒業した。
池田さんは工業高校を卒業後、染料の研究に従事し、海外開発貿易協会で2度目の勤めをした後、64歳で放送大学に入学した。
「仕事がずっと技術畑だったので視野を広げたいと入学した。幅広い分野を学ぶことで、情報が氾濫する社会で生活していくうえで自分の自信になった」と話す池田さん。3年前から広陵町文化財ガイドとして活動しており、「大学で学んだ成果を生かして社会貢献できれば」と話す。
奈良学習センターでは平成24年度で約950人が学んでいる。この日卒業したのは教養学部生46人と大学院生6人の計52人で、式には20人が出席。池原健二所長から卒業証書が授与され、加えて池田さんが「放送大学名誉学生」として学長表彰された。
池原所長は「これからも、いろいろな立場で学ぶことの面白さと楽しさを堪能する人生を歩んでいただきたい」と祝辞を述べた。
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