社会

庫裏の門は東大寺から - 棟札が見つかる/新薬師寺

解体修理が終わった庫裏の門=13日、奈良市高畑町の新薬師寺 拡大
東大寺からの移築を示す棟札 拡大

 奈良市高畑町の新薬師寺(中田定観住職)で、庫裏の門を東大寺から移築したことを示す大正時代の棟札が見つかった。新薬師寺は光明皇后が奈良時代に創建した寺で、東大寺との密接な関係を示す資料となりそうだ。

 庫裏の門は幅約2メートルで、柱がやせるなど傷みが進んでいた。同寺が解体修理したところ、天井裏から長さ約50センチの棟札が見つかった。

 両面に墨書があり、古い門が破損したため、東大寺観音院の北門を移築したことが記されていた。日付は大正13年7月。

 皇室との関わりを示す16枚の花びらの菊紋瓦も使われており、古い瓦や部材を生かして修理した。本来二脚門だが、軒を支える柱を新たに加えた。

 新薬師寺は光明皇后が聖武天皇の病気回復を願って天平19(747)年に創建、7体の薬師如来を安置する大寺院だった。

 中田住職(68)は「大正時代の門と聞いていたが、東大寺からの移築と分かった。4月には東大寺の出仕で『おたいまつ』もあり、塔頭(たっちゅう)の門をいただいたのでしょう」と話している。

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