歴史文化

炉跡80基の大規模工房 - 造営、改修に関わる?

鍛冶工房跡が見つかった発掘現場。奥は復元された朱雀門と朱雀大路=13日、奈良市二条大路南3丁目
 平城宮の正面玄関だった奈良市の朱雀門近くで見つかった鍛冶工房跡(奈良時代前半)の全容が分かり、奈良文化財研究所が13日、発表した。約80基の炉跡が集中する大規模工房で、朱雀門まで約60メートル。平城宮の造営や修理で設けられた可能性が強まった。

 調査地は昨年秋に見つかった鍛冶工房跡の北側で、新たに23基の炉跡を確認。ふいごを設置する穴が伴い、雨を防ぐ覆屋が設けられた可能性が高いという。排水溝や工房の東端を区画する塀跡も見つかった。

 確認された炉跡は合計79基となり、朱雀門を間近に臨む東西約34メートル、南北約36メートルの範囲に大規模な工房が存在したことが明らかになった。

 北端と考えられる区画塀から二条大路の側溝まで、約3メートルしか離れていない。奈良時代後半には広場として利用されたことが分かっている。

 調査担当の川畑純研究員は「大規模な鍛冶工房の全貌が見えてきた。都城の造営か改修に関わる可能性があり、奈良時代の鉄鍛冶工房の変遷を考えるうえで重要な資料」と話している。

 現地説明会は15日午後1時半から。問い合わせは同研究所研究支援課、電話0742(30)6737。

 

 小池伸彦・奈文研考古第一研究室長の話 明日香村の飛鳥池遺跡で確認された工房の方式が、奈良時代まで連綿と受け継がれていることが分かる。

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