歴史文化

三輪山信仰の集落か - 6世紀の子持ち勾玉/松之本遺跡

松之本遺跡で見つかった子持ち勾玉=8日、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所

 三輪山の南西約1キロにある桜井市粟殿の松之本遺跡(三輪松之本遺跡から改名)で、古墳時代後期(6世紀)の子持ち勾玉(まがたま)2個が見つかり、県立橿原考古学研究所が8日、発表した。県内58例目。同研究所は「三輪山周辺の古代祭祀(さいし)を考える手がかりになる」としている。

 県桜井総合庁舎の敷地内で今年1月にかけて発掘調査が行われ、6世紀後半~7世紀前半に川の流れを埋めた土の中から別々に見つかった。土器などに納められた形跡はなく、祭祀の状況などは分からない。

 1個は長さ8・1センチ、幅5・1センチ、厚さ2・4センチで、親勾玉の全4面に子勾玉を持つほぼ完全な形。逆C字型の弧で抱かれた子勾玉は勾玉形を保つが、ほかの3面は退化して小さな四角い突起6~8個を縦1列に削り出しており、新旧の要素が混在している。

 もう1個は下半分が残存。膨らみのない板状でさらに退化が進んでいる。2個とも和歌山県の紀の川支流貴志川西岸の滑石製という。

 同研究所によると、子持ち勾玉は、勾玉の霊力を高めて多産などを祈る呪術的な遺物で、県内では三輪山周辺に多く、文献も含めて58例目。全国では群馬県の70例に次ぐ数。

 ほかに祭祀用とされる穴の開いた円盤2個(直径2~4ミリ)なども出土。建物跡も見つかり、同研究所は「三輪山を遥拝する集落だった可能性がある」としている。

 子持ち勾玉は10~25日、橿原市畝傍町の同研究所付属博物館で展示される。入館料は一般400円、高校生・大学生300円、小学・中学生200円。

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