社会

出雲大社の柱を保存処理 - 元興寺文化財研究所

フレームごとウレタンに包まれて到着した心御柱=15日、生駒市元町の元興寺文化財研究所 拡大

 島根県出雲市の出雲大社で平成12年に見つかった高層社殿(鎌倉時代)の柱「心御柱(しんのみはしら)」(重要文化財)が、生駒市の元興寺文化財研究所で保存処理されることになり、1本目の柱が到着した。5年間かけて3本の柱を保存処理する。

 心御柱は境内施設の建設に伴って出土。直径約1・2~1・4メートルのスギを3本束ねた状態で、巨大な高層社殿を支えたとされる。残存長は0・8~1・4メートル。

 島根県埋蔵文化財調査センターの水槽で保管されていたが、公開にも耐えられるよう、同研究所で保存処理することが決まった。柱に含まれる水分をポリエチレングリコールと呼ばれる合成樹脂に置き換える。

 割れ目に詰まった土をはけなどで取り除いた後、別々の水槽で今秋から浸透を開始。柱全体を合成樹脂の水槽に浸け、約2年半かけて少しずつ浸透させる計画だ。仕上げを含め、平成27年度の完了が予定されている。

 針葉樹のスギは広葉樹に比べて処理中の変形が起きにくいが、定点観察を続けて柱の状態をチェックするという。

 同研究所は大阪府藤井寺市で見つかった古墳時代の修羅(石などを運ぶそり)など、大型木製品の保存処理で実績がある。

 山田哲也・木器保存研究室長は「出雲大社の中心の中心にあった柱。保存処理に全力を尽くし、安全にお返ししたい」、植田直見・研究副部長も「これまでの経験から2年半という浸透期間を決めた。最善の努力を尽くす」と話している。

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