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江戸中期おみくじ - 寺院の版木調査/奈良大の永井教授

永井教授の調査で古い時代のものと分かったおみくじの版木=19日、奈良市山陵町の奈良大学 拡大

 大阪府島本町の勝播寺に保存されてきたおみくじの版木が、江戸時代中期(享保年間ごろ)に作られた可能性の高いことが、奈良大学の永井一彰教授(近世国文学)の調査で分かった。おみくじの版木としては非常に古く、保存状態も良いという。当時の人々の信仰の一端に触れる資料となりそうだ。

 版木は9枚あり、縦約21センチ、横約82センチ。魔よけで信仰を集めた角大師(つのだいし)の絵や大吉、小吉などの吉凶、運勢の説明が彫られている。

 19日に永井教授が大学で版木を調査、「薬研(やげん)彫り」と呼ばれる文字の彫り方などから、享保年間(1716~1735年)ごろの製作と判断した。8代将軍、徳川吉宗の時代にあたる。

 勝播寺は、行基が開いたと伝えられる真言宗の寺院で、版木は物入れに保管されていた。これまで年代が分からず、町教育委員会が永井教授に調査を依頼した。

 19日は、同大学国文学科の学生が、版木の拓本を取る作業を実習の一環で行った。

 角大師は比叡山の座主を務めた慈恵大師で、夜叉の姿となって厄除けの象徴となることを誓ったという。

 永井教授は「版木のつくりがしっかりしており、専門の本屋が作ったと考えられる。当時の人々は何かあるたびにおみくじを引いたのだろう」と話している。

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