歴史文化

北円堂に回廊跡 - 絵画資料裏付け/興福寺

北円堂を囲む回廊跡。左側の人が立っている所が南東隅=15日、奈良市登大路町の興福寺

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 奈良市の興福寺で、北円堂(国宝)を囲む奈良時代初めの回廊跡が見つかり、同寺と奈良文化財研究所が15日、発表した。現在の北円堂は鎌倉時代の再建で、創建当初の様子が分かる貴重な資料という。室町時代の「春日社寺曼荼羅(まんだら)図」など、回廊を描いた絵図を裏付けた。

 北円堂の東側と南側で約670平方メートルを発掘調査。地面を削り出した基壇のほか、回廊の柱を支える礎石の穴が32個見つかった。

 古代の建築の特徴とされる凝灰岩の基壇外装が一部に残っており、創建当初の遺構と判断。過去の調査結果と合わせ、回廊は南北43.5メートル、東西44.3メートルと確定した。寺伝の「興福寺流記」(平安時代末)に記された規模と一致する。

 北円堂は藤原不比等の冥福を祈って養老5(721)年に建立され、運慶が造った本尊・弥勒仏と無著・世親像などを安置する。

 平氏の南都焼き討ちで治承4(1180)年に焼失後、鎌倉時代に再建されたが、回廊は再建の記録がなく、奈文研は今後の調査で再建の有無を明らかにしたい考え。

 現地見学会は17日午前10時から午後3時。説明随時。小雨決行。

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