歴史文化

安芸国分寺と同笵 - 平城京跡で瓦17点発見

安芸国分寺と同笵と分かった軒丸瓦=13日、市埋蔵文化財調査センター
 奈良市大森町の平城京跡で、安芸国(現在の広島県)の国分寺と同じ笵(はん)型で造られた軒丸瓦が市埋蔵文化財調査センターの調査で17点見つかった。木製の笵型を地方の国分寺建立に回したとみられている。

 大安寺や唐招提寺など、平城京の大寺で使った笵型の再利用は尾張や丹波の国分寺で確認されているが、「平城京専用瓦」は初めて。

 17点は蓮華文の軒丸瓦で、担当者が広島県東広島市に出向いて同笵と確認。瓦に残る笵傷は安芸国分寺の方が多く、平城京から国分寺建立に回したと判断した。瓦の中心部にリング状の文様が加えられていた。

 笵型の文様は2種類あり、同じような文様を選んで笵型を提供した可能性もある。

 聖武天皇の「国分寺建立の詔(みことのり)」は天平13(741)年で、安芸国分寺は15年ほどで伽藍(がらん)が整ったとみられている。

 調査担当の原田憲二郎さんは「安芸国では遣唐船が造られ、山陽道も通っていた。ノウハウと笵型を提供することで国分寺を早く完成させようとした可能性もある」と話している。

 出土した軒丸瓦は11月1日から同センターで始まる秋季特別展「平城の甍(いらか)」で展示される。

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