社会

風流な“涼音”水琴窟 - 明治以降の遺構

伏せたかめを埋めた水琴窟=奈良市中新屋町

 奈良市中新屋町の元興寺旧境内で、水滴の反響音を楽しむ「水琴窟(すいきんくつ)」が、市埋蔵文化財調査センターの調査で見つかった。明治時代以降の遺構といい、風流を愛した当時の人々の生活がうかがえる。

 水琴窟は伏せたかめを地中に埋め、その中で落ちる水滴の音を反響させ増幅する装置。底に穴を開け、ちょうず鉢などから水を注ぐとかすかに、涼やかな音が響く。江戸時代中ごろから商家の庭に造られ、高い技術が必要だった。

 水琴窟が見つかったのは民家の建て替えに伴う発掘調査で、かめの高さは約60センチ。水がたまるように砂利を敷き、信楽焼のかめを伏せて埋めていた。

 周囲の立石も一部残り、かめの上にはしっくいを固めたような板が並べられていた。調査地は現在の元興寺に近い奈良町の一角。

 元興寺旧境内では、平成4年にも約100メートル北西で2基の水琴窟が見つかっている。

 調査を担当した池田裕英さんは「静かでないと聞こえませんが、風流な音色を楽しんだのでしょう」と話している。

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